足首の痛み

足首の剥離骨折が治らない原因と治療法

足首を捻ってしまった時に起こる剥離骨折ですが、治療をしていたのに腫れが引かない、足に荷重をかけられない、また固定が外れて「あとは自分でリハビリをやって下さい」と言われ、痛みや違和感が引かなく困っている人を多くみます。
剥離骨折は固定していれば骨はくっついてくるので、引かない腫れや痛みは骨の問題ではないことが多く、足首の関節や周りの筋肉が固まってしまっていることがほとんどです。

足首剥離骨折が治らない原因

足首の関節や周りの筋肉が固まってしまっている

ではなぜ治療を受けていたのに足首が固まってしまうのか、それには治療法などに問題があるためで、その原因から改善するための治療法を紹介します。

足首が固まってしまう原因

1.固定期間が長過ぎた

ケガ直後はギプスでしっかり固定をして、回復程度に合わせて軽いのに変えていくのが良いのですが、始めからのしっかりしたギプスを固定が外れる最後まで続けていると血流が悪くなり、腫れや痛みが引きづらくなってしまいます。

2.固定が合っていなかった

サポーターで剥離骨折を固定している場合もありますが、サポーターでは固定できないのため、損傷部分が動いてしまい炎症などの腫れが引きません。
また固定をきつく巻き過ぎていて、その固定を長くしていた場合も血流が悪くなってしまいます。

3.足をついていない期間が長かった

ケガをして1週間ぐらいは炎症を抑えるために松葉杖をつくのは良いのですが、固定がしっかり合っていれば松葉杖なしで比較的早い段階で痛みなく足を着いて歩けるようになります。
足を着いて歩くことで、足首回りの筋肉や柔軟性の低下も防ぐことができ、また足首回りの筋肉を使うことで血流も改善し腫れなどが引きやすくなります。
しかし固定が合っていないと痛みや腫れがひきづらいため、足がつけない期間が長くなり、結果血流が悪くなってしまいます。

4.治療が固定のみだった

ケガ直後から電気を流したり、剥離骨折してしまった周りの筋肉を緩めたりすることで血流が良くなり、腫れなどの炎症が引きやすくなることで、足が着けるようになるのも早くなります。
しかし剥離骨折後固定が取れるまで何もしていないと、血流が悪くなっていたり、筋力や柔軟性も低下してしまうので、腫れが引きづらく、足が着けるようになるまで時間がかかってしまいます。

では実際腫れが残ってしまったり、足首の関節や周りの筋肉が固まってしまったときどのように治していくかを紹介します。

足首の腫れ関節や筋肉の固さを改善する治療法

1.関節包や脂肪体を緩める

足首の関節には関節包と脂肪体というものがあります。
関節包というのは足首の関節を覆っていて関節を安定させる役割をしていて、脂肪体は骨と骨の関節の隙間にあり、関節が滑らかに動けるように手助けをしてくれています。
腫れが引かなかったり、固定期間が長過ぎたりすると関節包や脂肪体が固くなってしまい、関節が動かしづらくなってしまうため、手技で緩めていくことで、足首が動かしやすくなります。
足首が動かしやすくなり、足首回りの筋肉も動くようになることで、血流もよくなり腫れなども引きやすくなり、さらに足首が動かしやすくなります。
ただなんなとく足首回りをマッサージしていてもゆるまないため、ピンポイントで関節包や脂肪体を触って治療をする必要があります。

2.足首回りの筋肉をゆるめる

足首の筋肉をゆるめる2つの効果

・筋肉が動かしやすくなり血流が改善する
・足首が安定する

固まっている筋肉をゆるめることで、筋肉が動かしやすくなり、血流が改善することで腫れが引きやすくなります。
また足首には内側と外側に筋肉があり、これらの筋肉が足首の安定性に大きく関わるため、筋肉が働いていないと足首が不安定になり、足を着くのが怖くなってしまいます。
筋肉がゆるみこれらの筋肉が働くようになると、足首に安定感が戻ってきて足を着いたときの痛みなどが改善されます。

3.筋力を戻すリハビリを行う

柔軟性を戻してから筋力をつけるリハビリを行う

足首を動かせない足がつけない期間が長いと筋力が低下してしまうため、筋力を戻すリハビリを行いますが、筋力を戻す前に必ず先ほど説明した関節包や脂肪体、筋肉をゆるめて柔軟性を戻す必要があります。
柔軟性が低下していると筋力があったとしても力を出すのに制限がかかってしまいます。
この状態で筋力を鍛えようとしても効率が悪く、なかなか筋力が戻らず、車で例えるならブレーキを踏みながらアクセルも踏んでいる様なものです。
柔軟性を戻すだけでも筋力が発揮しやすくなるので、それだけで足首が安定する人もいますし、足りない場合は筋力をつけるリハビリを行っていき、足首に負荷がかかっても耐えられるようにしていきます。

足首の剥離骨折で固定を外した後に腫れが残っていたり、痛みなどで足がつきずらい場合に自分で何とかするのは難しく、またそのまま様子をみても改善することは難しいので、本当に治るのか不安になったりしますが、上記のような治療をしていきれば少し時間がかかっても改善することはできるので、あきらめずに治療を受けましょう。

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ABOUT ME
葛飾区こばやし接骨院
葛飾区こばやし接骨院。柔道整復師の国家資格を保有。野球やサッカー・バレーボールなどスポーツの現場で活躍しているためスポーツ障害や外傷の臨床経験が豊富。