バレーボールでケガをしてしまった指の剥離骨折治療例

今回は指の剥離骨折の治療を紹介します。

高校生の子でバレーボールをやっているときにボールが指に当たり、直後から指から腫れてきて動かせなくなったということで来院されました。
指がとても腫れていて、痛みで指が動かすこともできない状態でした。
指の捻挫か剥離骨折の可能性もあったのでエコーで確認したところ剥離骨折の疑いがあるような画像がみられたため、提携している整形外科にレントゲンをお願いしたところ、やはり剥離骨折でした。

○骨折後~2週間
骨折後2週間までが骨がつくまでの大事な期間で、この期間をどう治療するかで治るまでの早さが変わってきます。
まず腫れなどがあると骨の回復が遅れたり、指の可動域制限が出てしまうので、微弱電流を行い炎症を抑えつつ、骨の回復を早めていきます。
腫れなどの炎症反応がおさまったら、LIPUS波という骨がつくのを早めてくれる特殊電気を流していきます。
この2つの電気は流せば流すほど効果があるのでまめに流しました。
また骨折後2週間はしっかり固定を行います。
骨を剥がしてしまう原因となっている筋肉は手首から付いているので、剥離骨折の場合指先から手首まで固定したほうが安静が保たれるため腫れも引きやすく、骨が付くのも早くなるので固定具を使ってしっかりと固定を行いました。
指の剥離骨折の固定で剥離骨折している部分しか固定していなかったり、指だけの固定しかしていないのもみられますが、それだと剥離骨折の原因となっている筋肉が動いてしまうため、剥離骨折した部分が引っ張られて安静が保てないため、骨がつくのが遅れてしまったり、腫れが残ったりしてしまい治るまでに時間がかかることがあります。

○2週目~3週目
継続して微弱電流やLIPUS波を流し骨の回復は早めながら、2週間経過して剥離骨折した部分に仮骨といって元の骨に戻るための骨の種がたくさん出ているのがみられ、骨の回復が順調に進んでいたのもあり、仮骨が出ていれば骨がずれる心配もないので、固定を指だけの固定に変更しました。
また少しずつ剥離骨折した部分に少しずつ負荷も掛けていきました。
仮骨が出てきているときに剥離骨折した部分に適切な負荷を徐々にかけていくことで骨の回復が早まるのと同時に強度のある骨になります。
仮骨が出ているのに安静にし過ぎていると骨がつくのも遅くなり、また強度の弱い骨になってしまうこともあります。

○3週目以降
3週間経過して、剥離骨折した部分の状態が良かったので固定を外しました。
指もどんどん動かして筋力や可動域を元に戻していきます。
ケガ直後から固定や治療をしていたので、腫れや可動域制限などもほとんどなく、リハビリ期間も1週間ぐらいでほとんど元の状態に戻りました。

今回はケガ直後から固定や治療をしたので、1カ月ぐらいで治りましたが、治療が遅れたり、固定が軽かったりすると骨の回復が遅れたり、腫れなどが残ってしまった場合は指の可動域制限などが出てしまうことが多く、リハビリに時間がかかることが多いです。

剥離骨折を早く治すにはケガ直後から治療をすることが重要です。

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