今回は首が原因で腕の痛みがあり来院された70代男性の治療を紹介します。

症状

・首を上に向けると腕に痛みが出る
・座っている時や立っている時に腕を下ろしているとだんだん腕が痛くなる。
・寝ている時にも腕が痛くなる
・座っている時や立っている時、寝ている時も腕をあげると痛みが軽くなる。

原因

患者さんは整形外科で首の神経が圧迫されて症状が出ていると言われたそうです。
いろいろみていくと、1番の原因と思われるのは姿勢でした。


まず背中が丸るくなっています。
背中が丸くなってしまうとそのままでは体が後ろに倒れてしまうので、首を前に出すことでバランスをとっています。
本来首の骨は前弯といって首が前にカーブしているのですが、背中が丸い姿勢でいると首がストレートネックといって、首が真っ直ぐになってしまいます。

(写真参照:東京医科大学http://www.tmuortho.com/sekitsuiblog/katakori/

首にはカーブがあることで重力や頭の重さをスプリングのようにして負担を減らしていますが、ストレートネックになってしまうと負担を減らすことができず重力などの負担が首の関節や筋肉にそのままかかってしまいます。
首の関節の周りには腕を動かす神経があるので、ストレートネックが長期にわたって続いてしまうと首の関節などが変形してしまい、変形した部分が首の神経を圧迫して神経を痛め、腕のほうに痛みが出てしまいます。
また寝ている時に腕が痛むのは寝ている時の頭のポジションが関係しています。

背中が丸くなっている人は寝ている時に枕の高さなどを調整しないと、顎が上がった姿勢になってしまい首のストレスがかかり腕に痛みが出てしまいます。
腕の痛みを治すためには首自体の治療はもちろんですが、姿勢を改善する必要があります。

治療

今回の治療で行ったことは主に3つです。
①首の神経の回復を促す電気を流す

立体動体波という機械は深部まで届く電気なので首の神経に電気を流すことで神経の回復を促します。
②首、背中周りの硬くなっている筋肉を緩める
背中を丸くしたり、ストレートネックにしてしまう硬くなっている筋肉があるのでそれを緩めていきます。
③良い姿勢が保てるように筋肉を鍛える


硬くなっている筋肉を緩めたら今度は良い姿勢が保てるように筋肉を鍛えていきます。
姿勢を改善するために筋肉を緩めたり、矯正などをする人も多いと思いますが、これだけでは良い姿勢を保つことはできません。
良い姿勢を保っていくには自分で自分の身体をコントロールできるようにならないといけないので、エクササイズを行う必要があります。
エクササイズを行わないと治療したときは調子が良くなりますが、また体の調子が戻ってしまいます。
この3つの治療を行ったところ比較的早い期間で腕の痛みがなくなりました。
また自宅で寝るときは背中と首の高さに合わせて枕などを調整するようにしてもらいました。

首や背中の痛みで悩んでいる人は多いと思いますが、治療だけでなく姿勢を改善するためのエクササイズを行うとより治療効果が高まり、治療を終えても痛みが出づらくなります。

葛飾区こばやし接骨院。柔道整復師の国家資格を保有。野球やサッカー・バレーボールなどスポーツの現場で活躍しているためスポーツ障害や外傷の臨床経験が豊富。