ランナー膝(腸脛靭帯炎)とは?
ランナー膝とは、膝の外側にある腸脛靭帯が大腿骨の出っ張った骨に擦れて痛みを発生させる膝の障害です。
ランナー膝とは、ランニングにより膝の障害の代表的なもので、「ランナー膝」とも呼ばれていますが、正式には「腸脛靭帯炎」といいます。
一般的には、「使いすぎ」「走りすぎ」が原因と言われているため、アイシング・安静・包帯固定・ストレッチなどが一般的な治療方法だと思います。
しかし、治ったと思いランニングを再開するとまた痛くなってしまう方が多くいらっしゃいます。
その理由は、なぜでしょうか?
それは、膝以外に原因があるからです。
ランナー膝の発生のメカニズム
症のメカニズムは、膝の屈伸運動を繰り返すことによって腸脛靱帯が大腿骨外顆〈がいか〉と接触(こすれる)して炎症(滑膜炎)を起こし、疼痛が発生します。
腸脛靭帯は膝伸展位では大腿骨外側上顆の前方を走り、膝を屈曲していくとそれを乗り越え、30度屈曲位付近からは大腿骨外側上顆の後方に位置することになる。
このため、膝30度屈曲位付近では腸脛靭帯後縁と大腿骨外側上顆の間で摩擦が生じて負担がかかるのである。(impingement zone)
ランナー膝の本当の原因
回内足や偏平足といった足部の問題がある
まず、一つ目に問題となる部分は足部です。
足部に回内足や偏平足といったアライメント異常をきたしている場合はランナー膝になりやすいです。
人間のカラダは、運動連鎖といって足部が内側に倒れたらそれに連なって膝も内側に倒れるようにできています。
そのため、足部のアライメントが崩れ回内足になると必ず膝も内側に入り走っているでしょう。
そうなることで、太ももの外側にある腸脛靭帯は引き伸ばされピンっと張ってしまうため大腿骨外顆と擦れ腸脛靭帯炎を引き起こします。
骨盤に影響を与えるインナーマッスルの低下
二つ目の問題点は、骨盤の傾きです。
腸脛靭帯は、骨盤から脛骨(ふくらはぎの骨)についています。
そのため、骨盤の傾きが変われば筋肉の伸長具合にも大きな影響を与えるため骨盤の傾きがランナー膝の原因に繋がってきます。
そして、その骨盤の傾きの影響を与えるのがインナーマッスルです。
体幹の奥にあるインナーマッスルが低下すると腰は反り骨盤は前方に強く傾いてしまいます。
当院でのランナー膝に対するアプローチ
上記でお話したように、当院ではランナー膝の原因は、
- 足部のアライメントの異常
- 骨盤の傾きの影響を与えるインナーマッスルの低下
と考えています。
これらの原因を改善せずに、痛みがなくなったからといってまた走り始めると同じように腸脛靭帯に負担がかかり痛みを繰り返します。
そうならないためにも、当院では膝の痛みを抑える施術だけではなく足部のアライメント改善やインナーマッスルのトレーニングを行います。
そうすることで、腸脛靭帯にかかる負担を抑えランナー膝を早期改善に導くことができるのです。
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