腸脛靭帯炎(ランナー膝)

マラソンランナーやサッカー選手など走る競技に多い膝の外側が痛くなる腸脛靭帯炎
スポーツを続けていると痛みが引きづらく、休んで痛みがなくなってから復帰してもまた痛みが出るなど改善しづらいスポーツ障害ですが、根本の原因を施術することで早期に痛みが改善できることも多いため、腸脛靭帯炎の痛みの原因から施術方法までを紹介します

原因

腸脛靭帯は膝を伸ばしている時、太もも外側にある出っ張った骨の前側にありますが、膝を曲げていくと出っ張った骨を乗り越えて後ろ側にくるので、膝の曲げ伸ばしをしている時は外側の出っ張った骨のところを行ったり来たりしています
腸脛靭帯に柔軟性があるときは骨とこすれづらいので問題はありませんが、腸脛靭帯に負担がかかり靭帯が硬くなってしまうと、膝の曲げ伸ばしをした際に骨とこすれやすくなり、これを繰り返しているうちに炎症が出てしまい痛みが出てしまうので、腸脛靭帯と太ももの外側の骨がこすれやすくなってしまう原因を紹介します

1.太ももの外側の筋肉が硬くなっている

ランナー膝の原因になる腸脛靭帯は骨盤から付いている大腿筋膜張筋という筋肉が途中から腸脛靭帯に変わりすねの骨まで付いているのですが、太ももの外側の筋肉が硬くなってしまうと腸脛靭帯も一緒に硬くなってしまい、骨とこすれやすくなってしまいます

2.太もも内側の筋肉が働いていない

太もも内側にある内転筋は太もも外側にある大腿筋膜張筋と股関節を安定させるときに同じような働きをしています
そのため内転筋が働いていないと大腿筋膜張筋が内転筋の分も股関節を安定させようとするため負担が強くなり、大腿筋膜張筋から繋がっている腸脛靭帯にも負担がかかり硬くなってしまいます

3.お尻の外側の筋肉が働いていない

お尻の外側には中殿筋という筋肉があります
中殿筋は大腿筋膜張筋と一緒に足を着いた際に外側から足を支えているため、中殿筋の筋肉が働いていないと大腿筋膜張筋だけで足を外側から支えなくてはならなくなるため過負担がかかり硬くなってしまいます

4.足首や膝を安定させる筋肉が低下している

走っている時、足首や膝が安定しているとしっかり地面を蹴れて負担なく走れるのですが、足首や膝を安定させる筋肉が低下していると、地面を蹴る際に膝がグラついてしまい膝に過負担がかかり痛みの原因となってしまいます

症状

痛みが軽いときは運動のやり始めや運動後に痛みが出てきますが、悪化してくると運動のやり始めはもちろんですが、運動中もどんどん痛みが強くなってきて、思いっきり走ったりするのが難しくなってきます
また膝の屈伸や階段の上り下りでも痛みが出てきます

こばやし接骨院の腸脛靭帯炎(ランナー膝)への施術方法

1.膝の痛みの原因となっているところをみつける

腸脛靭帯炎は太ももの外側の筋肉が硬くなっていたり、腸脛靭帯自体が硬くなっていて痛みが出ている場合や股関節、足首の問題などで痛みが出ている場合もあります
こばやし接骨院では実際に触ったり、動きをみたり、いろいろな検査などを行い膝の痛みの根本の原因を探すことで、痛みを最短で改善するようにしています

2.電気治療を行う

こばやし接骨院の電気は炎症や腫れなどを軽減、除去し、同時に回復を促進できる電気を行ことができるので、腸脛靭帯炎の早期回復が期待できます

3.硬くなっている太もも外側の筋肉や腸脛靭帯自体を緩める

腸脛靭帯炎の原因になる太もも外側にある大腿筋膜張筋や腸脛靭帯自体を手技で緩めます
太もも外側の筋肉や腸脛靭帯の柔軟性を改善することで痛みを改善することができます

4.股関節や太もも内側の筋力を高める

股関節のお尻や太もも内側にある内転筋を鍛え、膝を内側と外側の筋肉でサンドイッチするように使えるようになると、膝が安定して使えるようになるので、膝の外側への負担が軽減することができ、運動中の負荷にも耐えられるようになります

5.膝や足首を安定させる筋力を高める

走っている時に着地をしたり、地面を蹴る時に膝と足首は適度に固定させる必要があるのですが、足首や膝が安定せずに走ってしまうと膝への負担が増えてしまうので、膝や足首を安定させる筋肉を鍛えることで膝への負担を軽減することができます

5.患者さんと今後の計画を立てる

腸脛靭帯炎で痛みが出てしまった場合、早く痛みを改善させるためには運動を休んだ方がいいですが、大事な試合や大会などがある場合休むのが難しい場合もあると思います
こばやし接骨院ではそのような状況も踏まえて、スポーツを継続しながら施術を行い、痛みを改善していくなど患者さんに合わせた施術を行っていきます

腸脛靭帯炎(ランナー膝)は痛みが引くのに時間がかかったりと厄介な症状ですが、きちんと原因を突き止め、施術やリハビリエクササイズなどを行うことで早期に改善することもできます