シンスプリントになって、「病院に行くべき？」「もう少し様子を見ても大丈夫？」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、早めに受診することをおすすめします。
なぜなら、シンスプリントを放置してしまうと疲労骨折に進行する可能性があるからです。
ここでは、これまで多くのシンスプリント患者を診てきた経験から、「この状態なら病院に行くべき」という判断基準を3つお伝えします。
病院に行くべき3つの判断ポイント
1.日常生活の歩行や階段の昇り降りでも痛い場合
運動中だけでなく、日常生活の動作にも痛みが出ている場合は要注意です。
この段階では、骨膜の炎症が進行している可能性が高く、安静だけでは治りにくくなっています。
放置すると慢性化するため、整形外科で検査を受けましょう。
2.痛みでフォームが崩れたり、走れなくなっている場合
痛みのために走るフォームが乱れたり、走るのが困難になっている場合は明らかに重症化しています。
無理に練習を続けると、他の関節や筋肉に負担がかかり、二次的なケガにつながることもあります。
3.運動を続けると痛みが増していく場合
「最初は痛いけど温まるとラクになる」という状態であれば軽度の可能性があります。
しかし、運動を続けるほど痛みが強くなる場合は炎症が悪化しているサインです。
早期に医療機関で診察を受けることが必要です。
病院で行われる検査・治療内容
整形外科では、主に以下のような対応が行われます。
- 画像検査：レントゲンで骨の状態を確認し、必要に応じてMRIや超音波検査を実施
- 投薬・処方：湿布や痛み止めの内服薬、症状によりステロイド注射を行う場合も
- 物理療法：一部の病院では電気治療や温熱療法などを取り入れています
ただし、多くの整形外科では「安静・湿布・鎮痛薬」といった保存療法が中心です。
これにより一時的に痛みは軽減しますが、再発を防ぐためには根本的な原因（筋膜・アライメントの問題）にアプローチする必要があります。
病院に行かず放置するとどうなる？
- 症状が慢性化し、治るまでに数か月以上かかる
- 歩き方や姿勢のクセがつき、膝や腰の痛みを誘発する
- 最悪の場合、疲労骨折に進行するリスクがある
「そのうち治るだろう」と放置するのが、最も危険です。
軽症の段階であれば早期回復も可能ですが、痛みを我慢して動き続けると治療期間は何倍にも伸びてしまいます。
接骨院でできること（根本改善のアプローチ）
接骨院では、病院での保存療法と違い、筋膜や骨格のバランスを整える施術を行うことができます。
シンスプリントの多くは「骨膜へのストレス」が原因であり、その背景には以下のような要因があります。
- ふくらはぎやすねの筋膜の癒着や緊張
- 骨盤・足首のアライメント（歪み）不良・動きの改善
- フォームや着地の動作パターンの乱れ
当院では、これらを丁寧に検査し、筋膜リリース・関節の動きの改善・ストレッチ指導などを通して再発しにくい身体づくりをサポートしています。
まとめ
- シンスプリントは放置すると疲労骨折に進行することがある
- 「歩くのも痛い」「痛みが増している」「フォームが崩れる」場合は病院へ
- 病院での治療は保存療法が中心。根本改善には筋膜・骨格への専門的アプローチが効果的
早めの受診と、専門家による施術・指導で、再発を防ぎながらしっかり改善を目指しましょう。
