こばやし接骨院の小林です。
日本人の約80%の人が一生に一度は経験する腰痛。
そんな腰痛の原因になるのが、「反り腰」です。
そのため、反り腰の改善は腰痛を治すために必須だと言えます。
この記事は次のような人におすすめ!
- 自分が反り腰かチェックしたい人
- 反り腰の原因を知りたい人
- 反り腰が腰痛の原因になる理由を知りたい人
- 反り腰の治し方を知りたい人
そこで、この記事では反り腰の原因や治し方について解説します。
反り腰とは
人間の背骨は、生理的弯曲と呼ばれ背骨が横から見るとS字のような形をしています。
そのため、もともと背中のあたりで後弯しており、腰のあたりで前弯しています。
反り腰になってしまっていると、骨盤が前に傾くことで腰のあたりの前弯が強くなっている状態になります。
よって、反り腰は腰椎だけの問題ではなく骨盤や太ももなどの影響を受けて引き起こされています。
骨盤が前へ傾くことで腰椎の前弯が強くなる(腰の反りが強くなる)
骨盤には、太ももの筋肉が付着しているため太ももの筋肉が弱くなったり、張りが強くなると影響を及ぼす。
反り腰になっているかセルフチェック
自分が反り腰かチェックすることが出来るのでやってみましょう。
膝を伸ばして仰向けで寝ます。この時の床と腰の隙間を確認してみて下さい。
その隙間で、手の平を入れてみて手の平が入るか入らないか隙間程度であれば正常になります。
それ以上に隙間が大きい場合は、そり腰の可能性が高くなります。
隙間に手の平を入れてみて、腰に手が当たらずに手が入ってしまうようなら反り腰でしょう。
また、立って行うことも出来ます。
壁に頭、背中、お尻をつけて立ってみて、壁と腰の隙間に手を入れます。同じように隙間を確認してみてください。仰向けの姿勢と立った姿勢で、反り腰かどうか確認してみて下さい。
反り腰を引き起こす原因
それでは、反り腰を引き起こす原因はなんでしょうか。
反り腰を引き起こす原因は、以下の3つの原因が考えられます。
- 腹筋が弱くなっている
- 太ももの筋肉のバランスが乱れてる
- ヒールの高い靴を履く
腹筋が弱くなっている
反り腰は、基本的に腰の反りを強くする背部の筋肉が強く働くことで引き起こされます。
しかし、厳密に言うと反対のお腹の筋肉が弱くなっていることで背中の筋肉が過剰に働かなければならない状態になっているのです。
本来、背中の筋肉と腹筋の強さが1:1の強さで働いていることでニュートラルを保つことが出来ています。
この筋力バランスが乱れて、例えば、背中の筋肉が1で腹筋が弱くなり0.5になってしまうと背中側が強く引っ張ってしまうため反り腰になります。
つまり、腰部と腹部の筋肉のバランスが相互に崩れることで反り腰になってしまいます。
太ももの筋肉にバランスが乱れる
先ほどの腰部と腹部の筋肉のバランスと同じことが、太ももの筋肉でも言えます。
太ももの前側にある大腿四頭筋と太ももの裏側にあるハムストリングスという筋肉は骨盤に付着しています。
そのため、太ももの筋肉のバランスが乱れると骨盤の傾くが乱れます。
骨盤の傾きが前方へ強くなる場合は、ハムストリングスの筋力が低下しています。
ハムストリングス(太ももの裏の筋肉)は、骨盤を後方に引っ張っている(後傾)ため、弱くなると後方に引っ張れなくなるため、前方に引っ張られ骨盤の傾きが強くなり腰の反りを強くします。
ヒールの高い靴を履く
女性は、ヒールの高い靴を履くことが反り腰の原因となります。ヒールが高い靴は、つま先や足の前方に体重がかかりやすくなり、骨盤が前方に傾いていくため反り腰の原因になります。
反り腰になると腰痛になる理由
反り腰になると腰痛になる理由を紹介します。
椎間関節は痛みを感じやすい部分であるから
図のように、上下の背骨のつなぎ目となる部分を椎間関節といい、椎間関節は背骨の後方に存在します。
この椎間関節には特徴があり、受容器が豊富に存在するということです。
受容器とは、刺激を感知するセンサーです。
この受容器には、外部刺激を感知する侵害受容器と、位置や感覚を感知する固有感覚受容器に大別され、侵害受容器の感知情報が閾値を超えると痛みとして感知します。
この侵害受容器の割合が、椎間関節の周辺には約3%しか存在しないのに対して、椎間関節には30%存在します。
このことから、椎間関節に刺激を与えると腰痛が引き起こされそうな感じがしますよね。
少し話がそれてしまったので、反り腰に話を戻します。
反り腰になると、反っているため背骨の後方は圧迫させます。そして、その背骨の後方には椎間関節が存在するため侵害受容器にかかる刺激が増大します。
ですので、反り腰になると椎間関節の侵害受容器が刺激させて腰痛を引き起こす理由になります。
腹圧で腰椎を支えづらくなるから
腹腔内圧(腹圧)とは、お腹の中にある腹腔と呼ばれる内臓が収まる空間内の圧力ことです。
肺に空気を取り込むことで、横隔膜が下がり腹腔内が圧縮され腹圧が高まります。
この腹圧が高まることが重要で、腹圧が高まることで体幹を安定させることができるからです。
腹圧を高めることで、腰椎を前方から支えてくれます。
しかし、反り腰になると上の蓋である横隔膜が付いている肋骨の前方が上がってしまいます。
その状態では、肺に空気を取り込み横隔膜を下げても前方に圧が逃げてしまうためしっかり腹圧を高めることができません。
ですので、反り腰ではしっかり腹圧が高まらないため腰椎を支える力が弱くなるため腰痛になる理由になります。
反り腰を治さないと腰痛はなくならない
上記のお話したように、反り腰と腰痛は密接な関係にあります。
そのため、腰痛がなかなかよくならないと悩んでおり、尚且反り腰であるのであれば一度反り腰を治すことをしてみることをおすすめします。
そうすることで、おのずと腰痛の改善に繋がるかもしれません。
反り腰の治し方
反り腰の改善に一番大切なことは、背骨を丸められるようになることです。
自分で意識して背骨を反ったり丸めたりといった動きが出来るようになることが必要です。
反り腰は反りが強い状態なので、反り腰の方って背骨を丸めらない方ってすごく多いのです。また、今自分背骨が丸まっているのか反っているかを理解できていない方も多いです。
そのため、まずは以下のように背骨を丸めたり反らしたりする運動を行ってみて下さい。
まとめ
この記事では、反り腰の原因や治し方について解説しました。
・反り腰は、骨盤から前方への傾きが強くなり腰椎の前弯が強くなっている状態
・反り腰は、体幹や太ももの筋肉バランスが乱れることが原因になる
・反り腰を治すためにまず行うことは、背骨を丸めたり反らしたりすること
反り腰は、適切な処置を行えば治るものです。
まずは、簡単な背骨を動か運動から行ってみてください。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
当院の紹介
当院は、痛みや症状を根本から改善する接骨院です。
ただ単に、マッサージをするだけではなく、原因を見つけ出し原因から改善して痛みの出ない身体作りを行います。
施術スペースの他に、リハビリスペースを設けているので先ほど紹介した運動などもマンツーマンで指導させて頂きながら行えます。