鵞足炎は鵞足部という膝の下の内側に炎症が出る症状で、鵞足部には縫工筋(ほうこうきん)・薄筋(はっきん)・半腱様筋(はんけんようきん)の3つの筋肉が付いていて、鵞足部に付着する筋肉が硬くなると、膝の曲げ伸ばし動作の繰り返しにより、鵞足部を筋肉が引っ張ってしまい、炎症を起こし発症します。
以前はこの3つの筋肉のどれかが硬くなると鵞足炎になると言われていたので、どれが原因になっているかいろいろな検査をしていましたが、鵞足炎のほとんどの原因は薄筋というのが分かってきていて、実際当院の治療でも薄筋の滑りを良くすると、症状が改善される人が多いです。
鵞足炎だけの症状であれば数回の治療で治ることも多いので、その治療法を紹介します。
鵞足炎治療法
・薄筋の滑りを良くする
1.鵞足の一部である薄筋の滑りを良くする
鵞足炎の治療で最も重要なのは薄筋の滑りを良くすることです。
薄筋の滑走性を出す
薄筋の滑走性を出すのが重要なのは、薄筋が鵞足炎の原因になりやすいのは2つの理由があるからです。
1つ目は薄筋が鵞足部に付くところで、薄筋の下に滑液包という袋が存在するためで、この袋は筋肉と骨が擦れないように潤滑液の様な役割をしています。
薄筋が硬くなり、動きが悪くなると薄筋と滑液包が擦れて炎症が出てしまい痛みの原因となります。
2つ目は薄筋は太もも内側から鵞足部に付いていますが、この筋肉の走行が関わります。
薄筋は太もも内側から膝のところで急カーブをして鵞足部に付いているので、カーブが強いところは骨と擦れやすく、薄筋が硬いと筋肉と骨がこすれて痛みの原因となります。
この2つの理由により、薄筋が鵞足炎の原因になるため、薄筋が動きやすいように滑走性を出す必要があります。
ストレッチなどをやっても滑走性は出づらく、治療で滑走性を出した方が断然早いので、薄筋の滑走性を出す治療を行います。
2.電気治療を行う
鵞足部に炎症が出ているので、炎症を抑える電気を行います。
こばやし接骨院の電気は炎症や腫れなどを軽減、除去し、同時に回復を促進できる電気を行ことができるので、鵞足炎の早期回復が期待できます
3.足を連動して使えるようにする
鵞足炎は治療だけで良くなる人も多いですが、スポーツ選手の場合、股関節、膝、足首を連動して使えるようにすることも重要です。
足を連動して動かせるようにトレーニングをしていく
スポーツ選手の場合、治ったと言われて実際に動いてみると、痛みが再発してしまう原因の1つとして足を連動して動かせていない場合があります。
足を動かす際に股関節、膝、足首が連動して動いていると、負担をそれぞれに分散させることができます。
しかし鵞足炎になってしまう人の中には股関節や膝、足首の筋力や柔軟性が低下していて、1つでも問題があると連動して使えなくなってしまうため、ニーインという膝が内側に入るように体を支えてしまい、薄筋への負担が増え、鵞足部に炎症が出てしまいます。
当院ではいくつかエクササイズを行ってもらい、どこに弱点があるかを見極め、弱点の部分を鍛えることで、連動して使えるようにしていきます。
鵞足炎のみの症状であれば、数回の治療で良くなることも多いですが、膝の内側が痛くなる時は別の症状も考えられ、合併して痛くなっていることもあります。
こばやし接骨院では