足首捻挫治療法|葛飾区こばやし接骨院

足首捻挫は日常生活やスポーツ活動など、さまざまな場面で起こる1番多いケガです。
しかし、足首の捻挫だと治療をせずに湿布を貼って様子をみる人も多く、軽度の捻挫であればそれでも治りますが、重度の捻挫だと腫れが引かない、足を着くと痛いなど後遺症が残ってしまう場合もあります。
足首のくるぶし周りにはたくさんの靭帯があり、捻挫の仕方によって痛める靭帯も変わり、痛めた靭帯や重症度によって固定が変わってきます。
しっかりとした治療を行えば、後遺症が残らず、なるべく早く元の日常生活やスポーツ活動ができるようになるので、足首の捻挫の原因から症状、治療法までを紹介します。

足首捻挫の原因

足首の捻挫の原因は大きく分けて2つあります。
1つ目は道路のでこぼこなどに気付かず捻ってしまったり、スポーツでジャンプの着地の際に相手の足の上に乗って捻ったり、サッカーでスライディングを足に受け捻ってしまったりして起きる捻挫で、これは相手がいたりすることなので、自分では防ぐことができません。
2つ目は平たんの道を歩いているのに捻ってしまったり、スポーツでも危険がないところで捻ってしまったりと、繰り返し捻挫を起こす人に多いのですが、これは防ぐことができる捻挫です。
どちらもこれから説明する治療が必要ですが、捻挫を繰り返し起こしてしまう人は足首回りの筋肉の状態を良くする治療と、リハビリが特に重要になります。

足首捻挫のタイプ

足首捻挫というと、くるぶし下の靭帯だけを痛めると思っている人もいますが、他の部分を痛めることもあり、痛めた靭帯によって固定方法や固定期間など治療法が変わってきます。
痛めやすい靭帯は3カ所ありますが、レントゲンだとどの靭帯を痛めているかは分からないため、痛める可能性がある靭帯を実際に触ってどの靭帯を痛めているかを正確に把握することはとても重要です。

1.くるぶし下の靭帯を痛める

1番多い靭帯の損傷で、足首を下の写真のように捻ってしまった際に前距腓靭帯や踵腓靭帯、後距腓靭帯を痛めます。

2.骨と骨の間の靭帯を痛める

見過ごされやすい靭帯で、1と同じように捻った際に痛めますが、かなりの勢いで捻った際に脛骨と腓骨という骨の間にある脛腓靭帯という靭帯を痛めます。
この靭帯は体重を支える部分になり、しっかり治らないと荷重をかけたときの痛みが取りづらいため、治るまでに時間がかかることが多いです。

3.足の甲の靭帯を痛める

1番見過ごされやすい靭帯で、写真のように足首が下がったまま捻った際に足の甲にある二分靭帯を痛めます。
この靭帯も体重を支える靭帯なので、治るまでに時間がかかります。
他の靭帯とちがい、内出血が指の方まで出るのが特徴的で、固定も足首だけでなく、指先の方までやる必要があります。

症状

足首捻挫は症状によっておおよその重症度が分かります。
腫れや内出血などは靭帯の損傷程度に相関するので、ひどいほど腫れや内出血などが出ます。
軽度の場合は様子をみていても治るかもしれませんが、中度・重度の症状に当てはまる場合はすぐに治療を受けないと後遺症などが残ってしまうことがあります。

軽度の症状

靭帯が切れたわけではなく、少し伸びた状態。
腫れは少しで、痛めた靭帯を押すと痛みがあります。
捻った瞬間は痛みがありますが、そのあと普通に歩けたり、スポーツができるのが特徴です。

中度の症状

靭帯が部分的に切れた状態。
腫れが強く、痛めた靭帯を押すと強い痛みがあります。
また内出血がくるぶしの下に出るのが特徴的で、足を着くのが痛みで難しくなります。

重度の症状

靭帯の大部分が切れた状態。
くるぶし周りがパンパンになるぐらい腫れ、痛めた靭帯を押すと飛び上がるぐらい痛い。
また内出血も強く出て、痛みで足は全く着けなくなります。

足首捻挫治療法

1.超音波観察と触診で損傷した部分の状態を確認する

レントゲンだと靭帯は写らないため、どこの靭帯を痛めているか正確には分からないので、超音波観察と実際に痛めた足首を触り、痛めた靭帯の特定や損傷程度を把握します。痛めた靭帯や損傷程度によって、固定など治療法が変わり、ケガの状態に合わせた正確な治療を行うためにとても重要です。

2.固定を行う

痛めた靭帯や損傷程度に合わせた固定を行いますが、足首捻挫の治療で固定が1番重要です。
靭帯の損傷が軽度でも重度でも固定を行わないと、痛めた靭帯が動いてしまうため腫れや痛みなどが引きづらく、回復が遅れてしまいます。
痛めている靭帯や損傷程度に合わせた固定を行うことで、靭帯が安静に保たれ腫れや痛みも引きやすくなり、靭帯の回復も早くなります。

3.電気治療を行う

治療機器

痛みを引かせる電気や微弱電流を行うことで炎症や腫れなどを軽減、除去し、同時に靭帯の回復を促進できるので、足首捻挫の早期回復が期待できます。

4.足首回りの筋肉を動かしやすくする

捻挫をすると、足首回りの筋肉にも負担がかかり動きが悪くなります。
足首の靭帯はとても薄く短い靭帯なので、この靭帯だけでは足首を支えることはできず、足首回りの筋肉が働いているからこそ安定します。
捻挫直後でも足首回りの筋肉を調整することで、荷重をかけても痛みがなくなることもあります。
体重を乗せられる状態で固定を行うことで、筋力や柔軟性の低下を防ぐことでき、靭帯が回復して固定を外した後に、後遺症なく動かせるようになるのが早くなります。

5.リハビリエクササイズを行う

捻挫がひどい場合は固定期間が長くなり、足首周りの筋力や柔軟性は低下してしまうことがあるので、筋力や柔軟性を戻すことで元の日常生活が送れるようにしたり、スポーツが痛みなくできるようにするためリハビリエクササイズを行います。

足首の捻挫は湿布を貼っていれば治るものでもなく、特に初期の治療がとても重要で、治療を始めるのが遅れるほど治るのにも時間がかかったり、後遺症なども残りやすくなってしまうので、しっかりとした固定などの治療が必要になります。