こばやし接骨院の小林です。
アキレス腱に痛みが出て困っていませんか?
アキレス腱に繰り返し負担がかかることにより、アキレス腱もしくはアキレス腱の周囲の組織に炎症を起こしているかもしれません。
アキレス腱の痛みは
- スポーツをされている人
- 長時間の立ち仕事
- ヒールの高い靴を履く人
などに多く見られます。
今回はそんなアキレス腱炎について解説していきます。
この記事は次のような人におすすめ!
- アキレス腱炎って何か知りたい人
- アキレス腱炎の原因を知りたい人
- アキレス腱炎のセルフケアや予防の仕方が知りたい人
- アキレス腱炎の治し方が知りたい人
アキレス腱炎とは
アキレス腱炎とは、ふくらはぎとかかとの骨を結ぶ強靭な腱のアキレス腱に小さな断裂・損傷・再生が繰り返されるうちに、アキレス腱そのものに炎症が生じる障害です。
一般的に、アキレス腱炎は剣道や陸上などのスポーツに多く見られ、走るときなどの地面を蹴ってつま先立ちになる動きが関係しています。
アキレス腱炎の原因
アキレス腱炎の原因は、繰り返し負担がかかるオーバーユースが原因で発症します。アキレス腱がある足首は多くの体重がかかる部位で、走ったり、ジャンプするなどの動作で体をわずかにねじる癖があったり、骨盤が左右にブレたりすることでアキレス腱周囲が過度に引っ張られます。また、足部に偏平足や回内足といったアライメント異常があることも原因の一つになります。
アキレス腱炎の症状
アキレス腱炎は、以下のような症状が出てきます。
- アキレス腱を押すと痛い
- 走ると痛みが出る
- 歩くと痛みが出る
- 運動後に痛みや違和感が出る
- アキレス腱周辺が腫れる
アキレス腱炎の初期段階では、痛みというよりは違和感から始まることが多いです。
走っていると「なんか、アキレス腱がおかしいな」と感じ、そのままにしていると段々痛みへと変わっていきます。
更に、そのままにしているとアキレス腱が腫れてきたり、痛みが強くなっていきます。
アキレス腱炎の予防・ケア
まず、あなたがすでにアキレス腱炎を生じてしまい間もない場合は、強い炎症が起こっています。その場合は、原則としてまず運動を中止して安静にするようにしましょう。
ストレッチや筋力訓練を行う場合は、痛みが出る前の予防か痛みが出てしまった方は炎症が治まってから行うようにしてください。
ストレッチのやり方
やり方
①壁に両手を付き立ちます。
②ストレスする側の足を後ろに下げ、膝を軽く曲げます。
③体を前に倒していくと、ふくらはぎが伸びてきます。
この状態で、15秒ぐらいキープしましょう。
ふくらはぎの筋力訓練
ストレッチに加えて、ふくらはぎの筋力訓練が効果的です。
やり方
①鍛えたい足を前に出して、片膝立ちになります。
②体重を前に足に乗せてかかとを上げます。
③ゆっくりかかとをおろして体重を戻します。
繰り返し10回行いましょう。
10回1セットを1日2セットとして、少なくとも3ヶ月程度継続するようにしてください。この運動は痛みがあっても行うのを推奨していますが、我慢できないほどの痛みの場合には中止するようにしてください。
アキレス腱炎はどれくらいで治るの?
アキレス腱炎を引き起こしたら、まずは運動を控え安静にしましょう。
そうすることで、炎症が5日~14日程に収まってきます。(炎症の程度によって収まる期間が異なる)
その後、ストレッチや動きの改善のためにリハビリを行っていき徐々に競技復帰していくため1か月~2か月前後の期間を要することが大半です。
また、重症化している場合は6か月以上の期間を要することもあります。
アキレス腱炎の場合、アキレス腱炎自体が肥厚して固く太くなってしまっていると治るまでに長期間を要することが多いです。
治療
運動後は湿布やアイシングをして炎症の緩和に努めましょう。
筋肉に疲労が溜まり硬くなると症状を発生しやすい為、運動前後のウォーミングアップ&クールダウン(ストレッチ)を行い、特にふくらはぎの前面・後面の筋肉の柔軟性を維持することが大切です。
当院では、高周波治療器(ハイボルテージ)や超音波治療器などを用いて疼痛の緩和や組織の回復を促すことを行っています。
上記の処置を行って疼痛が消失しても、同じ動きで同じ運動量の運動をしていたら再び痛みがぶり返します。
当院ではパーソナルによる個別指導によりストレッチや動き方の指導を行っております。
まとめ
この記事では、アキレス腱炎の原因や治し方について解説しました。
アキレス腱炎は適切な処置を行えば治るものです。
適切な処置というのは、原因を改善することです。
ただ、単に湿布や安静といった方法で炎症を抑えるだけではなく、なぜアキレス腱炎になってしまったのか、なぜアキレス腱に負担がかかってしまったのかといった問題点を改善することです。
そうすれば、あなたのアキレス腱炎も改善するでしょう。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。