スポーツ障害

小学生の野球肘で気をつけなければいけないこと

こばやし接骨院の小林です。

野球をやっている子供のスポーツ障害で多いのは、投球障害です。
投球障害の中には、野球肩と野球肘がありますが野球肘のほうが発症割合が多いです。
そのため、小学生の野球少年は野球肘に気をつけなければなりません。
野球肘にも、様々なタイプがあり内側が痛くなるものや外側が痛くなるもの一つだけではありません。

中でも、外側型の野球肘に気をつけなければいけません。
今回は、そんな野球肘を気をつけなければいけないことについて解説していきます。

この記事は次のような人におすすめ

  • 小学生の野球肘について知りたい人
  • 小学生の野球肘で気をつけなければいけない事
  • 離断性骨軟骨炎について

外側型野球肘「離断性骨軟骨炎」に注意

野球肘には、主に内側型と外側型に分類されます。
内側型野球肘は、一般的によく野球肘と呼ばれる内側上顆炎でそのほかに内側靭帯・筋腱付着部の障害が主体で比較的経過が良好で、投球しながらでも良くなっていきます。
それに対して、外側型野球肘は発育期の離断性骨軟骨炎が中心になります。離断性骨軟骨炎は、投球による外力の蓄積によって外側の骨軟骨が剥がれてくる障害です。
離断性骨軟骨炎の場合、投球しながら治すことは難しく半年から1年前後の投球禁止を強いられることになります。
また、状態が進行すると手術が必要となるため注意しなければいけません。

初期は無症状?

離断性骨軟骨炎の最も厄介なところは、発症初期は無症状ということです。
肘の軟骨は剥がれ始めているのに痛くないのです。普通に、日常生活も野球も行えてしまうのです。
症状が出てきた時には、進行している時で最悪の場合は手術の適応になってしまうのです。

離断性骨軟骨炎の初期は、無症状が多いです。痛みもないため、気が付かないことが多いです。痛みが出てきたり、肘が曲げづらくなってきた時には進行しており、1年前後の投球禁止か手術が必要になってしまう場合があります。

 

初期に症状がない離断性骨軟骨炎を発見するには?

それは、エコー検査です。
エコー検査では、初期の状態でも異常が見つかるため定期的なエコー検査を受けることが重要です。
地域によっては、野球肘検診などを行っていますので是非定期的に受診することをおすすめします。
そのような機会がない地域の方は、病院や接骨院でも検査してくれるところがありますので探してみて下さい。

早期発見が大切

小学生の野球肘で気を付けなればいけないことは、離断性骨軟骨炎の早期発見です。
他の野球肘と違い、進行すると手術が必要になってしまったり、今後野球を続けていく上に大きな影響を与えます。
例えば、離断性骨軟骨炎のせいで以前のように遠くまで強い球が投げれなくなってしまったり、高いレベルで野球を続けたいと思った時に続けることが難しくなってしまうかもしれません。
子供の将来を潰さないためにも早期発見するしかありません。
先ほども言いましたが、大切なのでもう一度言います。
離断性骨軟骨炎は、エコー検査で発見することが出来ます。離断性骨軟骨炎の初期は、無症状が多く、早期発見するためには定期的にエコー検査を受けるしかありません。

まとめ

今回は、子供の野球肘についてお話させて頂きました。
子供の野球肘で注意してもらいたいのは、外側型野球肘の「離断性骨軟骨炎」です。
離断性骨軟骨炎は、早いうちにエコー検査など見つけることが大切になります。
そのため、野球少年・少女は定期的にエコー検査で肘健診を受けるようにしましょう。
子供の将来を潰さないためにも、私は必要だと思います。

こばやし接骨院では、フォーム指導や肘以外の全身も一度確認し施術を行っていますので野球肘でお困りの方はご相談ください。

ABOUT ME
葛飾区こばやし接骨院
葛飾区こばやし接骨院。柔道整復師の国家資格を保有。野球やサッカー・バレーボールなどスポーツの現場で活躍しているためスポーツ障害や外傷の臨床経験が豊富。