こばやし接骨院の小林です。
子供に起こる膝の痛みでジャンパー膝やオスグッドといった症状はご存じでしょうか?
同じ膝痛でずが、まったく違うものです。
違いは何かというと、痛みの出ている場所が違います。
そのため、オスグッドの場合はひどくなってくると膝のお皿の下がボコッと出っ張ってくることがあります。ジャンパー膝ではなりません。
このように、ジャンパー膝とオスグッドは違います。
今回はそんなジャンパー膝とオスグッドの違いについて解説していきます。
この記事は次のような人におすすめ
- ジャンパー膝とオスグッドの違いを知りたい人
- オスグッドの注意点
ジャンパー膝とオスグッドの違い
冒頭でも少しお話しましたが、痛みの出る場所が違います。
ジャンパー膝は、膝のお皿の下辺り(膝蓋靭帯)やお皿の上辺りに痛みが出ます。
オスグッドは、脛骨粗面と呼ばれるすねの骨が少し盛り上がっているところが痛くなります。
このように同じ膝に出る痛みですが、少し痛みの出ている場所は異なります。
また、オスグッドは成長期特有の障害なので小学生~中学生の成長期に起こる障害です。
そのため、大人でオスグッドになることはありません。
ジャンパー膝は、お皿の上下辺りに痛みが出る。
オスグッドは、脛骨粗面と呼ばれるすねの骨にある少し盛り上がったところに痛みが出る。
また、オスグッドは成長期特有の障害のため大人になってからオスグッドになることはありません。
ジャンパー膝もオスグッドも大まかな原因は一緒
ジャンパー膝もオスグッドも大まかな原因は一緒になります。
ジャンプやランニングなどを行う際に、膝の曲げ伸ばしを行うと思います。その時に、太ももの前側にある大腿四頭筋という筋肉に大きな負担がかかります。
この大腿四頭筋がお皿に付着したり、大腿四頭筋が膝蓋靭帯に変わっていき脛骨粗面に付着していきます。
大腿四頭筋が過度に緊張(張る)ことで、お皿のつく部分や膝蓋靭帯に負担が出ればジャンパー膝になりますし、脛骨粗面に負担が出ればオスグッドになります。
このように、大まかな原因は一緒で負担がどこにかかるかによってジャンパー膝になるのかオスグッドになるかのが変わるのです。
オスグッドでは、骨が出っ張ってくることも!?
ジャンパー膝とオスグッドには、他にも違いがあります。
オスグッドでは、骨が出っ張ってくることがあります。これは、オスグッドは成長期特有の障害であり、成長期にある軟骨部が腱に引っ張られて剥がれてしまい段々出っ張ってくることがあります。
また、この出っ張ってしまった骨は引っ込むことはありません。
一度出っ張ってしまったら大人になってもそのままになってしまうため、出っ張ってくる前に対処する必要があります。
ジャンパー膝では、骨が出っ張ってくることはありません。
このあたりも、大きな違いだと思います。
ジャンパー膝もオスグッドも早期の治療をおすすめします
万が一、ジャンパー膝やオスグッドになってしまったら早期に治療を受けることをおすすめします。どちらも、重症化するとスポーツ中に痛みで満足にプレー出来なくなってしまったり、日常生活でも痛く生活に支障をきたす程になってしまうことあります。
そうならないためにも、早期より治療を受けて良くしてください。
まとめ
ジャンパー膝とオスグッドは違う膝の痛みです。
大きな違いとしては、痛みの出る場所が異なります。
ジャンパー膝では、お皿の上下の筋肉や膝蓋靭帯部で痛み、オスグッドでは脛骨粗面と呼ばれるすねの骨の少し盛り上がった部分で痛みが出ます。
また、オスグッドは成長期特有の障害のため小学生から中学生の子供にしか発症しないため大人がなることはありません。
ジャンパー膝とオスグッドの違いについて理解して頂けたでしょうか?
ジャンパー膝もオスグッドもひどくなるととても痛み症状のため、早めに治療を受けて良くしましょう。