こばやし接骨院の小林です。
朝、起き上がった時に足を着くと足の裏に痛みが走ってお困りになっているのではないでしょうか。
それは、「足底筋膜炎」かもしれません。
足底筋膜炎は、スポーツをしている方だけではなく一般の方にも起こる症状です。
この記事は次のような人におすすめ!
- 足底筋膜炎について知りたい人
- 足底筋膜炎の原因について知りたい人
- 足底筋膜炎の症状について知りたい人
- 足底筋膜炎の治し方を知りたい人
そこで、この記事では足底筋膜炎の原因や治し方について解説していきます。
足底筋膜炎とは
足底筋膜炎とは、足の裏にある足底筋膜というかかとから足の指の付け根まで伸びている組織が炎症を起こし、痛みなどの症状が出る障害です。
アーチ状になっている足の裏の土踏まずを支える役割を果たしているのが「足底筋膜」で、このアーチがあることで足への衝撃を和らげるクッションの働きを担っています。
足底筋膜とは、足の裏にあるかかと~足の指の付け根まで伸びている組織が炎症を起こし、痛みなどの症状を出す障害。
足底筋膜炎の原因
足底筋膜炎の原因は、足底筋膜が硬くなることでうまく伸び縮みが出来ずに足底筋膜が付いているかかとや指の付け根の筋肉が無理に引っ張られることで筋肉に微細断裂が生じるために発生します。
つまり、何度も何度も引っ張られるオーバーユースが原因となってきます。
そのため、オーバーユースになった原因をしっかり改善することがとても大切になります。
では、どのような要因がオーバーユースになるのでしょうか。
以下の3つの要因が考えられます。
- 足の形の変形(偏平足や外反母趾)
- 硬い路面での練習・足に合わないシューズの使用
- ふくらはぎが硬い人
足の形の変形(偏平足や外反母趾)
偏平足や外反母趾になっていると、足のアーチ構造に崩れが生じます。足のアーチが崩れると、足の衝撃を和らげるクッションの働きがうまく機能しなくなってしまい、衝撃が足底筋膜に加わり足底筋膜炎を引き起こす要因になります。
硬い路面での練習・足に合わないシューズの使用
アスファルトなどの硬い路面では、地面からの衝撃もより強く返ってくるため負担も強くなります。また、足に合わないシューズやクッション性の弱いシューズやスパイクなどでよく運動すると負担が増え足底筋膜炎になる要因になります。
ふくらはぎが硬い人
ふくらはぎが硬いと足を引き上げる可動域が小さくなるため、足の踏み返す際、足底腱膜で頑張って地面を蹴って踏み返さないといけなくなるので負荷が大きくなります。
足底筋膜炎の症状
一般的には、「朝起きて最初の一歩目が痛い」「動き始めが痛い」などの特徴があります。
初期の頃は、動き始めは痛いが動いていくうちに段々和らいでいく方が多いですが、慢性化してくるとかかとの骨に骨棘(こつきょく)と呼ばれるトゲのような突起ができて、さらに痛みが増すことがあります。
足底筋膜炎の治療・治し方
足底筋膜炎の治療は、電気治療などの物理療法と手技療法を用いて行っていきます。
また、ストレッチやリハビリ・身体の使い方改善を当院スタッフと一緒に行うことで、根本的な原因改善に繋がり、中・長期で見るとリハビリによる治療が最も効果が高いです。
特に、ふくらはぎの硬さ(柔軟性低下)や、足指の機能不全、偏平足などの足部の形態異常などを評価し、その人に合ったアプローチを行っていきます。
必要に応じて、テーピングなどを行い患部の負担軽減を目指します。
足底筋膜炎の予防・ケア
足底筋膜炎の予防やケアになることは、ストレッチと足部の強化です。
下肢の柔軟性の低下は、足底筋膜炎の原因となるため、足底やふくらはぎのストレッチをしよう。
また、足部の内在筋が低下するとアーチ構造が崩れる原因になるため、内在筋を鍛えることも予防の一つになります。
下肢のストレッチ方法
ストレッチした方が良い場所は、足底とふくらはぎになります。
足底のストレッチ
足の指を反らすように手で持っていきます。
足の裏が伸びている位置で20秒キープしましょう。
セット数 2~3回
※勢いをつけたりしてストレッチしないようにしてください。
ふくらはぎのストレッチ
やり方
①壁に両手を付き立ちます。
②ストレスする側の足を後ろに下げ、膝を軽く曲げます。
③体を前に倒していくと、ふくらはぎが伸びてきます。
足部内在筋群のエクササイズ方法
立った状態で、足の指だけを持ち上げたり下ろしたりします。
10回繰り返しましょう。
慣れてきたら、人差し指から小指までは地面に着けたまま親指だけを上げたり下ろしたりしたりとか、逆に親指は地面に着けたまま人差し指から小指までを上げたり下ろしたり出来るとより内在筋が鍛えられるのでチャレンジしてください。
まとめ
この記事では、足底筋膜炎の症状・原因・治し方などを解説しました。
・足底筋膜炎とは、足の裏側にある足底筋膜という組織が炎症を起こし痛みが出る障害
・足底筋膜炎は、偏平足や外反母趾といった足の形の変形などや硬い路面での練習など内部的要因と外部的要因が重なり発症する
・足底筋膜炎を治すためには、固まった足底筋膜を柔らかくすることと同時に足部の内在筋を鍛えアーチ機能を整えるなどの問題点を改善する必要がある
足底筋膜炎は、足を着くだけで激痛が走る障害です。
朝、起きた時だけで痛みが済んでいればまだいいですが、ひどくなると足を着く度に痛みが出るようになってくることもあります。
そうなるために、しっかり治療を受けましょう。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。