ケガ

足首の捻挫が治らない原因と治療法

日常生活やスポーツ時にとても多い足首捻挫。
足首の捻挫だとたいしたことないかなと湿布で様子をみていたらなかなか治らなかったり、治療を受けていたのに腫れや痛みが引かず、日常生活に支障が出たり、スポーツを全力でできなくなってしまうなど後遺症が残ってしまうことがあります。
痛みが引かない場合、そのままにしていても痛みが改善することはあまりなく、不安になる人も多いですが、きちんとした治療、リハビリを受ければ改善することができます。
また足首は初めからきちんと治療を受ければ、後遺症なく治るのですが、後遺症が残ってしまう場合は原因があります。
足首捻挫が治らない原因と後遺症が残ってしまった場合に必要なことを紹介します。

足首の捻挫が治らない原因

1.治療を受けなかった

そんな当たり前のことかと思う人も多いと思いますが、足首捻挫は湿布を貼っておけば治ると軽くみられてしまうケガであり、治療を受けない人も多いです。
足首の捻挫をしてしまうと、靭帯が部分的に切れてしまうので、適切な治療や固定が必要になります。
軽度の捻挫であれば靭帯に炎症が出る程度なので、治療をしなくても治るかもしれませんが、それ以上の捻挫だと靭帯が切れているため、固定などの治療をしないと切れた部分がくっつかないので、炎症が治まりづらく、腫れなどが残り、足首の可動域制限も出てしまい、痛みが引かなかったり、不安定感が残ってしまいます。

2.固定など治療を受けていたが、動かし過ぎていた

治療や固定はしていたが、痛めた靭帯が回復する前に、立ち仕事や歩く仕事で安静にできず動き過ぎていた場合や、スポーツ復帰が早過ぎた場合、切れた靭帯に負担がかかり腫れなどが引かず、痛みが残ってしまうことがあります。

3.固定が合っていなかった

足首捻挫をしてしまった時は固定がとても重要になり、痛めた靭帯の箇所や損傷程度に合わせた固定が必要ですが、固定などが合っていない場合も痛みが残る原因になります。

3-1:固定が弱すぎる

テーピングやサポーターで固定はできていると思っている人もいますが、固定にはなっていないので注意が必要です。
ある程度良くなってきたらサポーターに変更するのもありですが、捻挫直後は固定具を使用して、患部が安静に保てるようにすることが必要です。

3-2:固定が適切でない

固定をするときに痛めている靭帯の箇所や損傷程度に合わせた固定が必要です。
適切に固定できていると、切れた靭帯同士が寄り、靭帯が安静に保たれるので、腫れや痛みも早く引き、靭帯もくっつきやすくなるので、治りが早くなります。
しかし固定をしても痛みが変わらない、きつく感じる、腫れが引かないどころかむくみも出てきている、血行が悪く足の色がくすんでしまっている場合は固定が合っていない可能性があり、治るのが遅くれる原因となってしまいます。

4.固定期間が長過ぎる

固定が合っていても、固定期間が長すぎる場合も痛みや腫れが残る原因となります。
足首捻挫をした後に、重度の捻挫であれば、ギプスを巻いて固定をすると腫れや痛みが引いてきて、その後、靭帯の回復程度に合わせて、徐々に固定を軽くしていきます。
また足首の捻挫は靭帯の回復が進んできたら、リハビリを早期に開始することで、靭帯の回復もより早くなり、足首周りの筋力や柔軟性が低下するのを防ぐことができます。
しかし、途中で固定も変えずに、初めのギプスを巻きっぱなしにしていると、血行が悪くなり、靭帯の回復も遅れ、また足首周りの筋力や柔軟性も著しく低下してしまい、元の日常生活やスポーツに復帰するまでに時間がかかってしまいます。

足首捻挫はケガ直後から、しっかり固定をして、足首回りの筋肉を緩めたり、早期にリハビリを開始するなど、出来ることも多く、これらをやっていくことで腫れや痛みなどが残らず治っていくのですが、治療を受けなかったり、治療がうまく進まず、腫れや痛みが残ってしまった際の治療法を紹介します。

足首捻挫が治らない時の治療法

1.足首回りの筋肉を緩め血行を良くする

捻挫をしてから1か月以上経過しても引かない痛みや腫れの場合、切れた靭帯ではなく、足首回りの筋肉が硬くなっているのが原因になっていることがほとんどです。
足首の靭帯は固定や治療がうまくいってなくても、徐々には回復してくるので、ある程度の期間が経過している場合、靭帯が原因になっていることはほとんどありません。
足首回りの筋肉が重要で、筋肉を緩め血行を良くすることで以下の効果があり、足首の改善が期待できます。

1ー1.腫れが引く

腫れが関節に残ってしまうと、足首の可動域が制限されてしまい、足首に荷重をかけたり、正座をしようとしても、痛みでできなくなってしまいます。
足首回りの筋肉を緩め、血行が良くなることで腫れがなくなり、足首の可動域が広がることで、痛みが改善されます。

1ー2.足首が安定する

足首捻挫で痛めやすい外くるぶしの靭帯はとても薄く短いものなので、靭帯だけで足首を安定させることは難しく、足首の両脇にある筋肉が働くことで、足首を挟み込むように安定させています。
しかしこれらの筋肉が硬くなっていると、両脇から支えることができなくなってしまうため、足首が不安定になります。
また足首の後ろを通る筋肉が硬くなっていると、足首の可動域に制限が出てしまい、これも不安定感が残る原因となります。
足首回りの筋肉を緩め、筋肉がしっかり働ける状態にすることで足首が安定します。
逆にいうと、捻挫後足首の靭帯がしっかり治っていても、足首回りの筋肉が硬くなったりしていて機能していない状態だと足首に不安定感や痛みが残ってしまいます。

2.リハビリを行う

腫れなどが原因で足首の可動域制限が残ってしまい、体重をかけて歩くことができなかった期間が長かったりすると筋力や柔軟性が低下してしまうので、日常生活やスポーツの負荷に耐えらようにリハビリやトレーニングを行う必要があります。

足首の捻挫後、なかなか治らない場合はそのままにしていても良くなることはほとんどないため、適切な治療やリハビリを行うことで足首の痛みを改善することができます!

ABOUT ME
葛飾区こばやし接骨院
葛飾区こばやし接骨院。柔道整復師の国家資格を保有。野球やサッカー・バレーボールなどスポーツの現場で活躍しているためスポーツ障害や外傷の臨床経験が豊富。