ケガ

突き指を早く治す治療法

バレーボールやバスケットボールなど手をよく使うスポーツはもちろんですが、いろいろなスポーツや日常生活でも起こる突き指。
突き指ならたいしたことないかなと湿布を貼って様子をみる人も多いですが、腫れや痛みが引かなかったりして、指の曲げ伸ばしに制限が出てしまったりと実はやっかいなケガです。
腫れなどがなかなか引かず、指の曲げ伸ばしに制限が出てしまってから治療を始めても、治るまでに時間がかかってしまうことが多いのですが、ケガ直後からしっかりとした治療をすれば、腫れもすぐ引き、指の曲げ伸ばしも制限が残らず治るので、突き指を早く治す治療法を紹介します。

突き指を早く治す治療法

1.超音波観察と触察で損傷した部分の状態を確認する

突き指した部分の所見などでケガの程度などは予測がつきますが、損傷範囲や程度によって、その後の経過や施術方法は変わってきます。
また突き指と思っていたものが剥離骨折を起こしていることもあるので、
超音波観察により詳細な病態が把握できるため、ケガの状態に合わせた正確な施術を行うことでき、突き指を早く回復させることができます。

突き指した部分をしっかり固定する

突き指の治療で1番重要なのはしっかりした固定を行うことで、痛めた靭帯や腱が動かないように固定を行います。
突き指はボールが当たったりして、関節の可動域を超えて動いてしまった際に指の靭帯や腱を損傷してしまいます。

切れた靭帯や腱からは出血が起こり、腫れなどの炎症反応が出ます。
固定を行わないと損傷した靭帯や腱が修復するのに時間がかかってしまうのと、最悪関節に不安定感が残ってしまったり、腫れなどの炎症が引かず、指の曲げ伸ばしに制限が残ってしまうことがります。

そうならないように損傷した程度や部分に合わせた固定を行う必要があります。

指の付け根の関節を痛めている場合は左図のように手首から指先(包帯の下には固定具が入っています)までの固定が必要で、指先の関節だけ痛めている場合は、右図のような指先だけの固定でも十分な場合があります。
突き指の固定でテーピングをしている人もいますが、固定の効果はあまりないので注意が必要です。

また突き指をしっかり固定をすることで早く治る理由が2つあります。

1.靭帯や腱の修復が早くなる

突き指をすると痛めた腱や靭帯から腫れなどの炎症が起こります。
炎症は突き指が治っていく過程で必要なものですが、腫れなどの炎症が出過ぎてしまうと逆に修復が遅れてしまうため、しっかり固定を行い、早く腫れを抑えることで腱や靭帯が治る環境が整い、修復が早くなります。

2.指が早く元通り動かせるようになる

固定をすると指が固まってしまうと思う人も多いと思いますが、固定をしない方が指が固まってしまうことが多いです。
腫れなどの炎症はケガ直後にしっかり固定をすると引きやすく、腱や靭帯の修復も早まるので、固定を最小期間に抑えることができ、筋肉や関節が固まってしまうのも防ぐことができるので、固定が外れた時に指が元通り動かせるようになります。
固定をしなかったり、中途半端な固定だと損傷した部分が動いてしまい、修復が進まず、痛みや腫れが引かないことがあります。
特に腫れが残ってしまうと、指の曲げ伸ばしの制限の原因になり、腫れは1度残ってしまうと、治療をしてもなくなるまでに時間がかかってしまうことが多いです。

突き指はケガ直後の治療が重要

突き指をしてしまったら、突き指ぐらい大丈夫かなと思わず、ケガ直後から治療を行うことで治るのが早くなるので、腫れなどがあり、指の曲げ伸ばしに制限などがある場合はすぐに治療を受けましょう。

 

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葛飾区こばやし接骨院
葛飾区こばやし接骨院。柔道整復師の国家資格を保有。野球やサッカー・バレーボールなどスポーツの現場で活躍しているためスポーツ障害や外傷の臨床経験が豊富。