膝痛

オスグッド病の原因は筋肉の硬さ?それだげではない原因とは

スポーツをやっている子供をお持ちの親御さんで、子供から「最近、膝が痛い」と言われていませんか?

  • 膝のお皿の下の骨が出っ張ってきた
  • 運動すると膝が痛い

それは、成長期の子供に多い「オスグッド病」かもしれません。

オスグッド病の進行性の膝のスポーツ障害のため、無理をして運動を続けていたり、治療をせずに放っておくと悪化する恐れがあります。

今回は、そんな「オスグッド病」について解説していきます。

オスグッド病とは

オスグッド病とは、太ももの前面にある筋肉(大腿四頭筋)が、成長途中の脛骨という骨の一部(脛骨粗面:けいこつそめん)を引っ張りすぎることで成長軟骨を剥離させてしまい、痛みや腫れが起こる疾患です。

オスグッド病の症状

  • 膝のお皿の下の骨が出っ張ってくる
  • 膝のお皿の下あたりが痛い、押しても痛い
  • 運動すると痛みが出る

オスグッド病の場合、症状を訴えるのは膝のお皿の下あたりになります。
その理由は、オスグッド病は脛骨粗面(膝のお皿の下骨)の軟骨が剥離している状態なので、お皿の下あたりに症状が現れます。

オスグッド病が起こりやすい人の特徴

オスグッド病が起こりやすい人には、以下の特徴があります。

スポーツを盛んにやっている子

オスグッド病は、スポーツ全般にみられ、中でもジャンプなどが多いバレーボールやバスケットボール、ダッシュをよくする野球やサッカーを熱心にやられている子供に多いです。

小・中学生の男の子

女の子の起こらないわけではありませんが、統計的に男の子の方が多いです。
また、オスグッド病は成長期に存在する軟骨部分で発症するため、骨の成長が終了する18歳前後より上の歳の方に起こることはありません。

※成長期にオスグッド病を発症し、その名残に大人になってからも痛みがでる場合はあります。

しゃがみ込めない子ども

立った状態から下までしゃがみ込めない子供は、オスグッド病になりやすい要因を持っています。
その理由は、しゃがみ込めないということは、股関節・膝・足首のどこかの関節の柔軟性が失われているからです。
その状態で運動を続けていけば、膝の負担が増えおオスグッド病になりやすくなります。

オスグッド病と成長痛の違い

オスグッド病と成長痛は、同じものではありません。
どちらも、成長期に足に痛みの出る疾患ため、同じものだと思われている方も少なくありません。
しかし、オスグッド病はスポーツなど運動を起因する障害なので成長痛とは以下の点が異なります。

オスグッド病成長痛
起きやすい人小・中学生の子供幼児~中学生
原因膝の使いすぎ原因不明
痛む頻度運動時不定期
痛む場所膝のお皿の下あたり下肢全般
レントゲン所見異常あり※脛骨粗面の剥離異常なし

オスグッド病の原因

オスグッド病の原因は、いくつかの要因が重なることで発症しやすいとされています。

要因①骨が未熟な成長期のため

小学高学年~中学生の子供は、骨が成長するのに必要な新しい骨(骨端核)がたくさん存在しているため、比較的強度が弱い状態です。
そのため、同じような運動量で動いても骨がしっかりしている成人に比べて負担がでやすい状況にあります。

要因②太もも前の筋肉の柔軟性の低下

小学高学年~中学生の子供は、急激の身長が伸びることも珍しくありません。
しかし、筋肉や腱などの軟部組織は、骨と同じように成長できないため、成長期は太もも前の筋肉(大腿四頭筋)の柔軟性が低下して、硬くなります。

そのため、柔軟性の低下した太もも前の筋肉が過度に脛骨粗面を引っ張るためオスグッド病を発症させる要因になります。

当院のオスグッド病治療に考え方

痛みの原因を見つけ出すことが出来る

原因としては、太ももの前の筋肉が硬くなることですが、ではなぜ太ももが硬くなってしまったのか?
その原因を当院では探すことで、早期の改善が見込めます。

痛み=炎症とは限らない

一般的には、炎症があるから痛いと言われることがあります。しかし、オスグッド病を発症している子供によってはしゃがむのは痛いけど、仰向けで膝を曲げるのは痛くないといったことがよくあります。万が一、炎症での痛みであればどの形でも膝を曲げれば痛みが出るはずです。
しかし、姿勢によって痛みが変わるので当院では痛みの原因は他の所にあると考えています。

フォームの改善

太ももの前だけに負担のかかる間違ったフォームで運動をしていると、治療をして良くなったとしても再発する可能性があります。そうならないために、当院ではフォームの改善にも取り組んでいきます。

 

ABOUT ME
葛飾区こばやし接骨院
葛飾区こばやし接骨院。柔道整復師の国家資格を保有。野球やサッカー・バレーボールなどスポーツの現場で活躍しているためスポーツ障害や外傷の臨床経験が豊富。