肉離れ

肉離れが起きた際の正しい応急処置の方法

「スポーツ中に肉離れをしてしまったとき、肉離れが悪化しないように整形外科や接骨院などに行くまでの応急処置はどのようにしたらいいのだろう・・・」と悩む人は多いと思います。
肉離れをしてしまった際に必要な応急処置は安静と患部の圧迫です。
以前は肉離れしたらアイシングなどがいいと言われていましたが、研究が進むにつれてアイシングは肉離れの回復を妨げることが分かってきました。
肉離れの応急処置は基本を抑えておけば、難しいことではありません。
実際に科学的根拠に基づいた正しい応急処置を行うことで肉離れのさらなる悪化を防ぐことができます。
もし今肉離れをしてしまった人やスポーツを指導している人、子供がスポーツをしている親御さんなど肉離れの応急処置が必要な場面がある方にはぜひこのページを読んでもらいたいです。
そうすれば正しい応急処置の具体的な方法を知ることができます。
そして肉離れの悪化を防ぐことが早期回復につながります。

肉離れが起きた際の正しい応急処置の方法
1.アイシングやストレッチなどをせずに安静にする
肉離れをしてしまったとき最も必要な応急処置は患部の圧迫と安静ですが、ここでは安静が必要な理由を紹介します。
なんだそんな当たり前のことかと思われるかもしれないですが、これが意外にもできない人が多く、自己判断でアイシングやストレッチ、マッサージなどを行ってしまい悪化させてしまう人も多いです。
実は安静にすることで肉離れの早期回復が期待できるのですが、それには2つ理由があります。
肉離れの応急処置で安静が必要な2つの理由
1.炎症反応が肉離れの回復には必須なため
肉離れが起こるとそこから出血や炎症が起きます。
この炎症反応が肉離れした筋肉の回復過程で必要なことが分かっていて、炎症は肉離れの回復には必要なものなのです。

2.出血が肉離れをくっつけるのに必要なため
肉離れをすると炎症とともに出血も起きますが、出血も筋肉の回復に必要なものです。
肉離れはケガ直後から筋肉の再生が始まり、出血した血が切れた筋肉の隙間を埋めてくれます。
この隙間を埋めてくれる血がまずは糊の様な役割をしてくれて、切れた筋肉を仮止めのような形で繋げてくれます。
そこから徐々に元の筋肉に変わっていき回復していくため、とても重要な役割をしています。
この2つの理由から炎症や出血は肉離れの回復過程で必要なものなのですが、アイシングを行うと炎症や出血を抑えてしまうため、炎症は落ち着くのですが、筋肉の再生を促す成分まで抑えてしまうので、結果的に回復が遅れてしまいます。
それでは今まで当たり前の様に行っていたアイシングは本当にダメなのか。
肉離れをした後に患部がズキズキ痛く感じる場合はアイシングが有効です。
安静にしていれば痛みを感じず、患部がリラックスしている状態だと回復が促されます。
しかし痛みを強く感じてしまうと体が緊張してしまい、筋肉の回復が妨げられてしまうため、痛みを強く感じる場合にアイシングをすることで痛みが軽減されるようであればアイシングが有効ですが、アイシングをし過ぎるとやはり炎症や出血を抑えてしまい、回復が遅れてしまうので痛みが落ち着くぐらいまでにするのが有効です。
またマッサージやストレッチは肉離れした部分が広がってしまい悪化させる可能性があります。
筋肉を痛めたときに筋肉が切れていなければストレッチやマッサージが有効かもしれませんが、エコーなどで確認しないと実際に筋肉が切れているかどうかわからないため安静にするのが1番です。

2.肉離れした患部を圧迫する
肉離れした筋肉からは炎症や出血のために腫れが出てきます。
先ほど炎症や出血は肉離れの回復過程で必要なものだと説明しましたが、必要以上に腫れが出てしまうと、肉離れした筋肉の再生を妨げてしまいます。
腫れが出れば出るほど肉離れの回復が遅れてしまうので、腫れが必要以上でないために弾性包帯などで圧迫することで肉離れの悪化を防ぐことができます。

肉離れが起きてしまったときにアイシングやマッサージ、ストレットなど早く良くしようといろいろ行いたくなりますが、1番必要な応急処置は安静と患部の圧迫です。
整形外科や接骨院に行くまで患部を圧迫し、安静にして、そこから施術を受けることが肉離れからの早期回復が期待できます。

ABOUT ME
葛飾区こばやし接骨院
葛飾区こばやし接骨院。柔道整復師の国家資格を保有。野球やサッカー・バレーボールなどスポーツの現場で活躍しているためスポーツ障害や外傷の臨床経験が豊富。