スポーツ障害

肉離れを早期に治す治療法

今回はこばやし接骨院で行っている肉離れを早期に治す治療法を紹介します。
肉離れを早期に治す治療法といっても、切れた筋肉がすぐに治るというわけではなく、
治療からリハビリまでを行い、最短でスポーツ復帰ができようになるということです。
肉離れは太もも前にある大腿四頭筋や太もも裏にあるハムストリングス、ふくらはぎの腓腹筋など体重を支える足に起こりやすく、骨折などとちがい、肉離れは「肉離れならたいしたことないかな」と思う人が多く、治療をせずに湿布を貼って様子をみる人が多いですが、なかなか症状が改善しない、治ったと思ったら肉離れが再発してしまったりと実はやっかいなケガであるため、損傷程度に合わせた適切な治療、リハビリを受けることが重要です。
まずは治療法を紹介する前に肉離れとはどんなものなのか簡単に説明します。
肉離れがどんなものかわかれば治療やリハビリの重要性がわかります。

肉離れの原因

1.筋肉の血液循環が悪い


肉離れのほとんどの原因は筋肉のコンディション低下による血液循環が悪いときに起こります。
特に以下の2のような状態の時に血液循環が悪いと肉離れのリスクが高まります。
1.スポーツ中にダッシュやジャンプ、突然の急な動きや方向転換を行った際に筋肉が通常の可動範囲を超えて引っ張られる。
イメージとしては、ゴムバンドのような柔軟な筋肉が、予想以上の力やストレッチによって引っ張られ、切れやすくなる状態です。
2.長時間にわたる過度の筋肉の使用や、繰り返しの運動によって筋肉が疲労した状態

筋肉の血液循環に問題なければ筋肉に負荷がかかっても問題ありませんが、血液循環が悪いと筋肉の柔軟性や強度が低下してしまうため、肉離れが起こりやすくなります。

2.肉離れした筋肉の再負傷

肉離れで最も厄介なのが、肉離れしたところに瘢痕組織というしこりが残ってしまうと肉離れが再発しやすくなってしまうことです。

肉離れした筋肉は瘢痕組織というとても弱い組織でまず切れた部分を仮止めのような形で穴埋めをして、その後適切な治療、リハビリを行えば元の筋肉に戻るのですが、治療を受けなかったり、リハビリをしなかった場合、瘢痕組織というゴリゴリしたしこりが残ってしまう場合があります。
この瘢痕組織というしこりは筋肉ではないため、柔軟性や強度がとても弱く、スポーツなどで負荷がかかったときに、筋肉に両側から引っ張られた際に瘢痕組織自体が肉離れの再発を起こしたり、瘢痕組織は柔軟性がないが、その隣にある筋肉は伸び縮みすることができるので、瘢痕組織と筋肉の間で肉離れが再発してしまいます。

また一旦しこりができてしまうと、それを改善するのにとても時間がかかってしまうので、肉離れの治療で最も重要なのは、このしこりを残さずに治すことなので、肉離れしてしまったら様子をみずにすぐに治療を開始する必要があります。

肉離れの症状


肉離れの損傷程度は軽度、中度、重度の3段階に分かれ、損傷の程度によって症状がちがいます。

軽度肉離れの症状

筋肉の断裂はないが、筋肉が過度に伸ばされた状態で、若干の炎症が出ます。
痛めた筋肉に力を入れたり、ストレッチをしたりすると不快感や違和感、若干の痛みがあります。
1週間程度安静にしていれば治ることが多いです。

中度肉離れの症状

部分的に筋肉が断裂しており、一般的に肉離れといわれる状態です。
患部に圧痛、腫れなどがみられ、断裂した部分からの出血が多い場合は内出血がみられることもあります。
筋肉に力を入れたり、ストレッチをしたりすると痛みがあり動かせないこともあります。
また足に体重を乗せると痛みがあります。
治療期間は1~2カ月程度になります。

重度肉離れの症状

筋肉が完全に断裂してしまった状態で、患部に強い圧痛があり、筋肉に凹みができます。
また筋肉が切れた両端が縮むことでしこりができます。筋肉が断裂しているため、力を入れることができず、ストレッチを加えると強い痛みがあります。断裂部から多くの出血が出るため、内出血が現れます。
治療期間は2カ月以上になります。

軽度の肉離れの場合、スポーツを休んで安静にしていれば1週間程度で治ることもありますが、中度や重度の場合、治療は必須であり、治療をせずに様子をみていたり、無理をしてスポーツをしてしまうと、先ほど説明した瘢痕組織というしこりが残ってしまう可能性が高いので、注意が必要です。

肉離れはケガ直後から治療、リハビリがとても重要なので、こばやし接骨院で行っている肉離れを早期に治す治療法を紹介します。

肉離れを早期に治す治療法

1.損傷した筋肉を触ったり動かしたり、エコーで観察して肉離れした筋肉の状態を把握する



肉離れは損傷程度によって治療方法や治療期間、スポーツ復帰までのリハビリ期間が変わるため、損傷程度をしっかり把握することはとても重要になります。
エコーで筋肉の状態を観察したり、実際に筋肉を触ったり、動かしたりして、エコーの画像も合わせて総合的に肉離れの損傷程度を把握します。

2.電気治療を行う


こばやし接骨院の電気は以下の効果があり、肉離れの状態で使い分けることで回復を促していきます。
・炎症、出血、腫れを抑える
・鎮痛効果
・肉離れの修復を早める
・筋力を鍛え、柔軟性を高める
炎症や出血は肉離れが治っていく過程で必要なものですが、必要以上に出てしまうと周りの痛めていない筋肉まで影響が及び、肉離れした筋肉の傷口が広がってしまうことがあります。
痛みをすぐに引かせることも重要で、痛みを感じていると体に力が入り、筋肉が緊張してしまうと血流が悪くなってしまい、筋肉の回復が遅れてしまいます。
電気を流し炎症、出血、腫れ、痛みを抑えることで筋肉の回復が早まります。
また微弱電流という電気を流すことができ、微弱電流は痛みを抑えながら、ケガの回復を促進してくれるので早く治したい方にはおススメです。
リハビリの段階に入ったら、筋肉の柔軟性を改善したり、筋力を鍛えることもできます。
肉離れをした筋肉は筋力や柔軟性が低下してしまうので、炎症などが落ち着き次第すぐに筋肉を動かす必要があります。
リハビリの初期段階では自分で筋肉を動かすことは難しいこともあるので、電気を流すことで筋力や柔軟性の低下を防ぐなど、肉離れの状況の応じて電気を使い分けて、肉離れの早期回復を早めていきます。

3.肉離れした筋肉の周囲を緩める


肉離れした筋肉の周囲を緩めることで肉離れの回復を早めることができます。
肉離れを起こすと、肉離れした周囲の筋肉が緊張してしまいます。
痛みた周囲の筋肉が緊張すると肉離れした筋肉に引っ張るような力が働いてしまうため、切れた筋肉が広がってしまい悪化してしまうことがあるため、周囲の筋肉を緩めることで肉離れの悪化を防ぐと同時に、筋肉が回復しやすい環境を作ることができます。

4.肉離れした筋肉を圧迫する


肉離れした筋肉を圧迫することで肉離れを悪化を防ぐと同時に、損傷した筋肉の回復を早めることが出来ます。
肉離れをすると損傷した筋肉から腫れや内出血などの炎症が出ます。
炎症が強く出てしまうと肉離れした筋肉の周囲の筋肉にも炎症が及び、肉離れが悪化してしまうので、圧迫を行うことで炎症が必要以上に出ないようにします。
また圧迫を行わないと肉離れした筋肉の安静が保たれないので、切れた筋肉が動いてしまい肉離れが悪化してしまいます。
圧迫は損傷した直後はとても重要です。

5.リハビリトレーニングを行う

肉離れした筋肉は、回復していく過程で、まず瘢痕組織という弱い組織から筋肉の再生が始まり、徐々に元の筋肉に戻っていきますが、戻る過程で徐々に負荷をかけていくことで筋肉が元の筋肉に強さに戻りやすくなります。
また回復させるために一定期間動かせない期間もあるため、筋力や柔軟性が低下してしまうので、スポーツの負荷に耐えられるまで筋力や柔軟性を戻しておかないと肉離れが再発してしまうことがあるので、リハビリトレーニングをしっかり行う必要があります。

肉離れはケガ直後から適切な治療を行い、スポーツ復帰が出来るようになるまでリハビリを行うことで、最短でスポーツ復帰したときにパフォーマンスを落とさずに、全力でプレーをすることが出来るようになります。
痛みが引かない、違和感が取れない、全力でプレーすると肉離れが再発しそうなどの症状が残ってしまうと治るまでに時間がかかってしまうので、肉離れしてしまったときは自己判断せずにまずは診てもらいましょう。

ABOUT ME
葛飾区こばやし接骨院
葛飾区こばやし接骨院。柔道整復師の国家資格を保有。野球やサッカー・バレーボールなどスポーツの現場で活躍しているためスポーツ障害や外傷の臨床経験が豊富。