膝痛

鵞足炎(膝の内側の痛み)を早期に回復させる治療方法と原因

こばやし接骨院の小林です。

ランニングや運動をすると膝が痛くなるといった症状に悩まされていませんか?
それは、「鵞足炎」かもしれません。

今回は、鵞足炎の症状・痛みを引き起こしてしまう原因、改善策について詳しく説明していきたいと思います。

この記事は次のような人におすすめ!

  • 鵞足炎とはどのようなものか知りたい人
  • 鵞足炎の原因を知りたい人
  • 鵞足炎の症状を知りたい人

スポーツ障害の一つである鵞足炎の痛みにお悩みの方・今後鵞足炎にならないように予防しようとしている方は是非このページを参考にしてください。

鵞足炎とはこんな症状

主に痛みの現れるのは、足の内側の膝からすねにかけてのあたりといえます。
階段の昇り降りや椅子から立ち上がるとき、ランニングや運動の最中に痛みを感じます。

 

鵞足部とは?

膝の内側には骨盤から伸びる筋肉「縫工筋(ほうこうきん)」「薄筋(はっきん)」「半腱様筋(はんけんようきん)」が付着しています。
その付着部分の形が「鵞足」つまり「ガチョウの足」のように似ていることから、医学的に「鵞足部」と呼ばれています。

鵞足炎とは、膝の内側にある鵞足部といって縫工筋・薄筋・半腱様筋といった3つの筋肉が集結して付く部分で炎症が起こり痛みが出る障害である。

鵞足炎になりやすいスポーツとは

鵞足炎が引き起こるのは、鵞足部に関係する筋肉に大きな負担がかけられたときです。

つまり、長時間膝の曲げ伸ばしを繰り返す「マラソン」「ランニング」「サッカー」「水泳」や、ジャンプ動作の多い「バスケットボール」「バレーボール」などの種目をする方がなりやすいスポーツといえます。

鵞足炎は、様々なスポーツで起こりうる障害である。その中でも、陸上やバスケットボール・バレーボールといった競技に多い印象があります。

一般的に言われている痛くなる原因

鵞足炎の原因は、下記のような原因によって引き起こされます。

  • 過度なスポーツや運動
  • 合わない靴や安定しない足元での運動
  • 骨格の異常

などが挙げれます。

オーバーユース

オーバーユース・使いすぎは大きな原因になります。
例えば、週7日運動・練習を行っていたり、急激に練習量を増やすことも、鵞足炎を引き起こす原因になってしまいます。

練習環境

合わない靴を履いて運動をしたり、アスファルトや足元の環境が悪い場所で運動を行うと筋肉や骨に大きな負担がかかり、鵞足炎以外にも身体にさまざまな痛みが表れてきますので注意しましょ

う。

骨格の異常

真っ直ぐ立ったときに膝が内側を向いてくっついてしまう「X脚」、足首の関節が内側に傾いてかかとが外側へ出っ張る「回内足(かいないそく)」では、鵞足部を形成する筋肉が常に引っ張られるので痛みが生じやすくなります。

  • 真っ直ぐ立つと膝はくっつくのに膝下はハの字に開いている。
  • 靴底はいつも内側ばかりがすり減る。

鵞足炎と共にこれらの症状がみられるときは、X脚や回内足などの姿勢異常が原因である可能性がかなり高いです。

当院が考える原因

鵞足部に関係する3つの筋肉は、膝に付く反対側は骨盤にくっついています。
ですので、骨盤の傾きや捻じれの変化によって筋肉の伸長具合は変わってきます。
そのため、まず第一に注目する原因としてのポイントは骨盤周りです。

使いすぎや走りすぎとかなどを気にする前に、骨盤周りが乱れているだけで勝手に筋肉は伸長されて負担がかかっているためそちらをまず整えることが重要だと考えます。

次に、足部のバランスです。
足部が回内足といって下の写真のようになっている方は注意!!

足部がこんな感じになっていると、足部に連れられて下腿の骨も内側に垂れてしまいます。
そのため、よく耳にするニーインという状態になってしまいます。
この状態になってしまうと、大腿骨と脛骨(膝関節を構成)の間で捻じれるように回旋状態が起こります。
この状態で、曲げ伸ばしを行うと正常な関節面上で動かすことが出来ないため、どんどん鵞足部に関係する筋肉に炎症が起こってしまい鵞足炎を引き起こしてしまうため、足部が回内足になっているということも原因になるでしょう。

鵞足炎の検査と診断

鵞足炎の検査には、医師による患部の痛みや動作範囲の確認と言った機器を使わない原始的な方法が用いられます。
関節の痛みや運動障害の検査方法によく用いられるレントゲンによる検査では、鵞足炎の症状は確認することができません。
実際に鵞足炎が疑われる膝の関節にどの程度負荷をかければどの程度の痛みが生じるのかがこの検査のポイントとなります。

治療

運動後は湿布やアイシングをして炎症の緩和に努めましょう。
筋肉に疲労が溜まり硬くなると症状を発生しやすい為、運動前後のウォーミングアップ&クールダウン(ストレッチ)を行い、特にモモの前面・後面・内側の筋肉の柔軟性を維持することが大切です。
当院では、高周波治療器(ハイボルテージ)や超音波治療器などを用いて疼痛の緩和や組織の回復を促すことを行っています。

上記の処置を行って疼痛が消失しても、同じ動きで同じ運動量の運動をしていたら再び疼痛をぶり返します。
当院ではパーソナルによる個別指導によりストレッチや動き方の指導を行っております。

鵞足炎はどれくらいで治るの?

鵞足炎を引き起こしたら、まずは運動を控え安静にしましょう。
そうすることで、炎症が5日~14日程に収まってきます。(炎症の程度によって収まる期間が異なる)
その後、ストレッチや動きの改善のためにリハビリを行っていき徐々に競技復帰していくため1か月前後の期間を要することが大半です。
また、重症化している場合は一か月以上の期間を要することもあります。

まとめ

この記事では、鵞足炎の原因や治し方について解説しました。
鵞足炎は適切な処置を行えば治るものです。
適切な処置というのは、原因を改善することです。
ただ、単に湿布や安静といった方法で炎症を抑えるだけではなく、なぜ鵞足炎になってしまったのか、なぜ鵞足部に関係する筋肉に負担がかかってしまったのかといった問題点を改善することです。
そうすれば、あなたの鵞足炎を改善するでしょう。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

当院の紹介

当院は、痛みや症状を根本から改善する接骨院です。
ただ単に、マッサージをするだけではなく、原因を見つけ出し原因から改善して痛みの出ない身体作りを行います。
施術スペースの他に、リハビリスペースを設けているので施術だけでなくリハビリなどもマンツーマンで指導させて頂きながら行えます。

ABOUT ME
葛飾区こばやし接骨院
葛飾区こばやし接骨院。柔道整復師の国家資格を保有。野球やサッカー・バレーボールなどスポーツの現場で活躍しているためスポーツ障害や外傷の臨床経験が豊富。