肉離れ

肉離れを引き起こす3つの原因

スポーツ中に多い肉離れ。
肉離れは安静にして湿布を貼っていれば治ると思われて、治療を受けない人もいますが、治ったと思って復帰したら再発してしまったりと実はやっかいなケガ。
肉離れの原因は大きく分けて3つあり、原因によって対処する方法も変わってきます。
肉離れを繰り返してしまっている人や、全力でスポーツができなくて困っている人は原因に対する対処法が間違っていることが多いので、この記事を読み、原因を理解することで、肉離れを予防したり、どのように対処したらいいかが分かるようになります。

肉離れを引き起こす3つの原因

1.血液循環が悪く、筋肉の柔軟性や強度が低下している

肉離れのほとんどの原因は筋肉のコンディション低下による血液循環が悪いときに筋肉が切れてしまうことです。
筋肉の血液循環に問題なければ筋肉に負荷がかかっても問題ありませんが、長時間にわたる過度の筋肉の使用、繰り返しの運動によって筋肉が疲労している状態や、寝不足、栄養不足、水分不足などによって血液循環が悪くなってしまうと、筋肉の柔軟性や強度が低下してしまうため、スポーツ中にダッシュやジャンプ、突然な急な動きや方向転換を行った際に筋肉が通常の可動範囲を超えて引っ張られた際に耐えきれず、筋肉が切れてしまいます。
イメージとしては、柔軟なゴムバンドは強く引っ張っても切れませんが、カチカチに固まったゴムバンドは予想以上の力で引っ張られると、すぐに切れてしまう状態です。

2.肉離れした筋肉の再負傷

肉離れで最も厄介なのが、肉離れしたところに瘢痕組織というしこりが残ってしまうと肉離れが再発しやすくなってしまうことです。

肉離れした筋肉は瘢痕組織というとても弱い組織でまず切れた部分を仮止めのような形で穴埋めをして、その後適切な治療、リハビリを行えば元の筋肉に戻るのですが、治療を受けなかったり、リハビリをしなかった場合、瘢痕組織というゴリゴリしたしこりが残ってしまう場合があります。
この瘢痕組織というしこりは筋肉ではないため、柔軟性や強度がとても弱く、スポーツなどで負荷がかかったときに、筋肉に両側から引っ張られた際に瘢痕組織自体が肉離れの再発を起こしたり、瘢痕組織は柔軟性がないが、その隣にある筋肉は伸び縮みすることができるので、瘢痕組織と筋肉の間で肉離れが再発してしまいます。

3.筋肉の収縮不全

スポーツ中にジャンプやダッシュなどをすると、肉離れが起きそうで全力でプレーできないことが続く場合、筋肉の収縮不全の可能性があります。
収縮不全は簡単に言うと筋肉がつっている状態で、筋肉に結び目のような絡まっているところができてしまっています
この収縮不全の場合、肉離れをしたかなと思って、病院や接骨院でエコーなどの検査をしても筋肉に異常がみられないことがほとんどで、しばらく安静にして痛みがなくなり、スポーツ復帰したら、同じような痛みが出てしまい、全力でスポーツがなかなかできません。
この絡まりは筋肉が過緊張して、血液循環が悪いときに起こりやすく、筋肉の収縮不全で起きる肉離れは、筋肉が切れるわけではなく、絡まっている部分は筋肉の伸び縮みができなくなっているため、運動中に筋肉が伸び縮みをしようとすると、絡まった部分が動かないため、その部分で肉離れを起こした様な痛みが出て、全力で体を動かすことができなくなってしまいます。

原因によって対処が異なる

血液循環が悪くて起きる肉離れは、ストレッチをする、栄養をしっかり摂ってよく寝るなどコンディションを整えることで、リスクを減らすことができますが、肉離れした筋肉の再負傷や収縮不全が原因の場合、そのままにしていても治らないことがほとんどで、肉離れが治ったと思ってスポーツ復帰したら、すぐに再発してしまったり、ダッシュをしたり、ジャンプをしようとすると肉離れが起きそうで全力でプレーできない人は、原因に対応した治療が必要になります。

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葛飾区こばやし接骨院
葛飾区こばやし接骨院。柔道整復師の国家資格を保有。野球やサッカー・バレーボールなどスポーツの現場で活躍しているためスポーツ障害や外傷の臨床経験が豊富。