シンスプリント

シンスプリントが治らない原因を解説|重症化を防ぐための正しい対処法

「シンスプリントが治らない」「ずっと痛みが残っている」「何をしても良くならない」とお悩みではありませんか?
シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)は、一度発症すると長引きやすく、原因を正しく見極めていないと慢性化してしまうこともあります。

ここでは、接骨院で多くの患者様を診てきた経験をもとに、シンスプリントが治らない本当の理由と改善のポイントを詳しく解説します。

シンスプリントが治らない主な原因

1. 原因の見立てが間違っている

シンスプリントの痛みの正体は「骨膜の炎症」です。
しかし実際の現場では、筋肉の疲労や柔軟性低下など表面的な原因”だけに注目してしまい、骨膜にストレスを与えている本当の原因(筋膜の癒着や骨の配列の乱れなど)を見逃してしまうケースが多いです。

その結果、「電気治療」「マッサージ」「湿布」などを続けても痛みが改善しないということが起こります。

2. 治療法があなたの状態に合っていない

  • 1か月以上通っているのに変化がない

  • 一時的に良くなるが、すぐ再発する

これらに当てはまる場合は、治療法そのものがあなたの症状の原因に合っていない可能性があります。

たとえば、骨格の歪みや足首・膝の使い方に問題があるのに、局所への電気治療だけをしても根本改善は難しいです。

3. 練習を続けながら治そうとしている

軽度であれば走りながらでも改善するケースもありますが、痛みが強い状態で無理に練習を続けると、炎症が治まらず慢性化や疲労骨折のリスクが高まります。

  • 走っているうちに痛みが増してくる

  • 日常生活の階段や歩行でも痛みが出る

このような状態なら、一時的に練習を中止して治療に専念することが必要です。

放置するとどうなる?シンスプリントの慢性化とリスク

「そのうち治るだろう」と放置してしまうと、炎症が慢性化し、骨膜が厚く変性してしまうことがあります。
そうなると、少し走っただけでも痛みが出るようになり、結果的に疲労骨折に発展してしまうケースもあります。

  • 痛みの慢性化

  • 走るたびに再発

  • 膝や股関節、腰など他の部位への負担増加

このような状態を防ぐためにも、早めの原因特定と適切な治療が重要です。

シンスプリントが治らないときの対処法

シンスプリントが治らない場合、まず自分で行えることとしておすすめなのでシューズやインソールを変えてみたり、練習量を見直してみることです。

是非、治らないときにやってみてほしいものを紹介します。

① シューズやインソールを見直す

クッション性の低いシューズや、あなたの足型に合っていないインソールは、脛骨への衝撃を増やします。
専門家によるインソール調整を行うことで、負担を軽減できるケースが多くあります。

② 練習量・練習環境を調整する

急激な練習量の増加や硬い路面でのランニングは炎症を悪化させます。
痛みが強いときは、トレーニング内容を見直し、負荷を減らすことが大切です。

③ 治療院を変えてみる

現在通っている治療で変化がない場合、治療方針を見直すことも必要です。
特に、筋肉へのアプローチだけでなく、筋膜や骨格の歪みを含めた施術ができる治療院を選ぶと良いでしょう。

治らないシンスプリントは、筋膜リリースが効果的

多くの方のシンスプリントは、筋肉ではなく「筋膜」が固まることで骨膜にストレスがかかっている状態です。
そのため、筋膜の癒着をピンポイントで解放する「筋膜リリース」を行うことで、根本的な改善が期待できます。

私の施術経験上、筋膜リリースを取り入れることで、

  • 走っても痛くならなくなった

  • 練習を休まず改善した
    というケースが多数あります。

当院での施術内容についてはこちら

まとめ

  • シンスプリントが治らないのは、原因の見立てや治療法が合っていない可能性が高い

  • 放置すると慢性化・疲労骨折のリスクがある

  • 改善の鍵は「筋膜へのアプローチ」と「練習・環境の見直し」

「もう治らないかも」と諦める前に、専門家による正しい評価と筋膜施術を受けてください。
根本原因を取り除けば、再び思い切り走れるようになります。

ABOUT ME
小林 勇太
葛飾区こばやし接骨院院長。柔道整復師の国家資格を保有。葛飾区柔道整復師会学術部長を務め、頻繁に医学のセミナーへ参加し最新の医学的知見を取り入れています。野球やサッカー・バレーボールなどスポーツの現場で活躍しているためスポーツ障害や外傷の臨床経験が豊富。